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大型トラックドライバーの仕事内容

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配送ドライバー業のなかでも、大型自動車を運転する大型トラックドライバーをピックアップして調査してみました。大型トラックドライバーの仕事内容をはじめ、仕事のきつさや年収、未経験や女性でもなれるのかなど、気になる情報をまとめています。

大型トラックドライバーとは

大型トラックドライバーが運転するのは、最大積載量6.5トン以上、車両総重量11トン以上の大型自動車です。一般的な運搬業に務める大型トラックドライバーの仕事には、配送業務をはじめ、商品などの荷積みや仕分け、検品などがあり。タンクローリーで石油や劇薬を運搬する場合は、取り扱い免許が必要です。

大型トラックドライバーが働く場は、物流会社をはじめ、産業廃棄物回収業者や食品会社、建設会社などさまざま。少子高齢化の影響で運送業界は人手不足が課題となっており、さらにオンラインショッピングの利用も拡大している今、大型トラックドライバーの需要は今後ますます高まっていくと予想されます。

大型トラックドライバーはきつい?

大型トラックドライバーの仕事がきついと言われる理由には、勤務時間の長さがあります。たとえばルート配送の場合、事故や天候次第では大幅な遅延が発生する可能性があるほか、荷受けの際に長時間の待ち時間や荷役の作業時間が発生することも。長時間の荷待時間や荷役作業が発生することで当初の運行計画が崩れ、ドライバーの拘束時間が基準を超過する原因の1つになっています。

こうした厳しい労働環境が人手不足を招いていることから、国土交通省ではトラックドライバーの長時間労働を是正するために、「貨物自動車運送事業輸送安全規則」を改正。荷主側の都合による30分以上の荷待ち時間や荷役作業および附帯業務が乗務記録の記載対象となり、過度な要求や長時間労働を発生させている荷主に対して国から勧告などが行なわれるようになりました。

これにより、大型トラックドライバーの仕事がきついとされる労働環境の改善が期待されています。

参照元:国土交通省「荷待時間の記録義務付けに関するリーフレット」 https://www.mlit.go.jp/common/001292625.pdf[pdf]

参照元:国土交通省「荷役作業等の記録義務付けに関するリーフレット」 https://www.mlit.go.jp/common/001292626.pdf[pdf]

大型トラックドライバーの年収

大型トラックドライバーの年間所得額の平均は457万円となっており、中小型トラックの417万円と比べて高収入を期待できる仕事と言えます。あくまでも平均年収のため、勤務年数や会社によっては平均以下の年収になることも。

高収入を目指すのであれば、長距離ルートの仕事をしたり、高収入を望める職場に転職したりなどといったアクションが必要です。

大型トラックドライバーの仕事に就職または転職を検討する場合は、残業代をきちんと支払ってもらえるか、荷受けの待機時間や渋滞による遅延時間を残業と認めてくれるか、など給与に関する契約や実績をしっかりと把握しておきましょう。また、働いた分の給与を請求するためにも、証拠となる業務日誌を欠かさず記録しておくことも大切です。

参照元:厚生労働省「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」 https://driver-roudou-jikan.mhlw.go.jp/national/

大型トラックドライバーが高収入な理由

勤務時間が長い

全産業の年間勤務時間の平均が2,124時間なのに対し、大型トラックは2,580時間と長時間労働になりやすい傾向にあります。

勤務時間が長くなりやすい理由としては、長距離を運転することが多いため。拘束時間の長さが給与に反映される分、中小型トラックドライバーよりも稼ぎやすい一面があります。

資格や運転技術が求められる

大型トラックドライバーは誰でもなれる仕事ではなく、大型免許の資格や運転技術が必要になります。

とくに運転技術は経験がものを言うため、人手不足が課題となっている運送業界において大型トラックを運転できる資格と技術を持ったドライバーは貴重な人材です。そのため、好条件で転職しやすく、収入アップを目指すことができます。

歩合給制という働き方

トラックドライバーの仕事は、固定給に加えてドライバーの売上の3~4割が歩合給として支払われるのが一般的です。走行距離が延びるほど売上が高くなる傾向があるため、長距離の仕事が多い大型トラックドライバーは高収入を得やすくなります。

運転技術や経験に自信があり、高収入を目指したいという人は、大型トラックドライバーへの転職がおすすめです。

修理費用は一部自己負担?大型トラックドライバーの注意点

事故や不注意などでトラックを傷つけてしまった場合、修理費用の全額または一部がドライバーの自己負担になる会社もあります。トラックの修理は高額になりやすいため、就職や転職をする際は修理費用の負担についてしっかりと確認しておきましょう。

また、会社によってはトラックで事故を起こしたり傷つけたりしなかったドライバーに対して無事故手当を出してくれるところもあるので、ドライバーに優しい会社かどうかの判断材料になります。

大型トラックドライバーは未経験でもなれる?

運送業界は深刻な人手不足が課題となっており、人材の確保として未経験でも採用している会社が増えています。会社によっては手厚い教育システムを整えているところもあるほか、資格取得をサポートしてもらえるところもあり。気になるトラックドライバーの労働環境についても、人手不足を解消するために多くの会社で給与や休日の見直しが行なわれています。

厚生労働省や国土交通省でもトラックドライバーの労働環境の改善に動いており、働きやすい環境への整備が見込める仕事と言えるでしょう。

大型トラックドライバーに年齢制限はある?

国土交通省が発表している「トラック運送業の現状等について」によれば、トラック業界で働く人の約45%が40~54歳とのこと。全産業で40~54歳の占める割合は34.7%なことから、年齢層が比較的高い仕事と言えるでしょう。また、人手も不足していることから、60歳を超えても現役で活躍しているドライバーはめずらしくありません。

そのため、未経験での転職や再就職が難しいとされる中高年でも、体力や運転技術に自信があれば大型トラックドライバーとして活躍するチャンスはあります。

参照元:国土交通省「トラック運送業の現状等について」 https://www.mlit.go.jp/common/001264280.pdf[pdf]

大型トラックドライバーは女性でもなれる?

トラック業界における女性の割合は全体の2.5%、と他業種に比べて女性進出がまだまだ遅れているのが現状です。

一方で、労働力不足から女性の雇用も増えてきており、国土交通省の自動車局でも「トラガール推進プロジェクト」を立ち上げ、女性トラックドライバーの活躍を推進。女性トラックドライバーの需要がもっと高まることで、女性が働きやすい環境への改善も期待できます。

参照元:トラガール推進プロジェクト https://www.mlit.go.jp/jidosha/tragirl/index.html

大型トラックドライバーの資格・免許について

大型トラックの運転には、大型免許が必要です。また、大型免許を取得するのにも、普通免許または中型免許、もしくは大型特殊免許のいずれかが必要になります。

大型免許の試験は所持している免許によって教習時限数が異なるため、事前に確認しておきましょう。運転免許試験場で直接試験を受けることもできますが、いきなり10トン以上の車両を運転して一発合格を目指すのは難易度が高いため、教習所に通って取得するのが一般的です。

大型トラックドライバーに向いている人の特徴

体力に自信がある

大型トラックドライバーは長距離を運転することの多い仕事のため、長時間運転できる体力が必要です。また、トラックの狭い空間で休憩したり仮眠をとったりしなければならないので、どんな場所でも眠れるという人に向いています。

精神面でタフな人

トラックドライバーをしていると、天候や事故などによる渋滞または通行止めなどで、運行計画通りに進まないことがあります。そんなときでもイライラしたり慌てたりせずに、冷静に運転する精神力が求められます。特に大型トラックはちょっとした不注意が大きな事故につながりやすいため、長時間に渡って細心の注意を払う集中力も必要です。

運転するのが苦じゃない

大型トラックドライバーは地方へ運転することも多いため、運転することが好きな人や運転して遠出するのが好きな人に向いています。

コミュニケーション能力がある

長距離の大型トラックドライバーは人と接するよりも移動する時間の割合が多いため、個人宅への配送が多い中小型トラックや他業種と比べて、必要なコミュニケーション能力はそれほど高くありません。

ただし、荷積みや荷下ろしの際に取引先の会社の人と接するので、挨拶やある程度のしっかりとしたやり取りのできるコミュニケーション能力は必要です。

大型トラックドライバーに向いていない人の特徴

大型トラックドライバーは運転に自信がない、運転が苦手という人には向いていません。また、納期が決められた配送だと時間厳守が求められるので、タイムマネジメントが苦手という人も不向きと言えるでしょう。そのほか、チームプレーで仕事がしたいという人も、基本的に1人での仕事となるドライバー職は合わないかもしれません。

大型トラックの運転は大変?安全運転のコツ

大型トラックは一般車よりも死角が多く、特に運転席から左後方部が見えにくいのが特徴です。死角に自転車や歩行者がいることに気づかず事故になってしまう可能性もあるため、トラックの死角になる場所を把握したうえで十分な注意を払うことが大切です。

そのほかにも車幅の広さや車体の長さ、内輪差、制動距離の長さなど、大型トラックならではの特徴を知ることで、安全運転へとつなげられます。

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東京23区を取り囲むように配置した物流拠点(相模・府中・東久留米・所沢・戸田・浦安・船橋)による、独自の物流ネットワーク「東京包囲網」を有するNTSグループの一員。労働環境の改善に取り組み、ドライバーにとって働きやすい会社を目指している運送会社です。「家族主義」をモットーに、ドライバーひとりひとりの悩みや要望と向き合い、シフト調整や指導対応を組織全体で行っているのが特徴です。

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