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配送ドライバーのホワイト企業の見分け方

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運送業界で配送ドライバーとして働きたいと思っても、「ブラック企業といわれる過酷な就労環境の会社に入ってしまったら…」と不安な人もいるのではないでしょうか。ここでは、転職する際にホワイト企業を見極める方法について解説します。

配送ドライバーの仕事はホワイト?ブラック?

業界全体がブラックと呼ばれていたのは昔の話

かつて運送業界には、休憩時間や寝る間も惜しんで働くドライバーが多く存在し、長時間運転が常態化していました。「走れば走ったぶんだけ稼げる」という認識が広まっていたためです。

その結果、ブラックな業界というイメージが定着してしまい、配送ドライバーという職業の人気が低下する原因にもなりました。

しかし、現在では配送ドライバーを取り巻く環境は改善されつつあります。

各地方のトラック協会は、CMなどでのイメージ改善だけでなく、業界全体の働き方改革にも力を入れています。トラックの安全性を高めるための補助金も出しており、「運送業界=ブラック」は過去の話と言えるでしょう。

ホワイトかブラックかは会社によって異なる

ルート配送の仕事内容や勤務条件は、会社によってさまざまです。運送業界には約6万2000もの事業者が存在するため、その企業風土や体質が就労環境を左右します。

ホワイト企業といわれる優良企業であれば、配送ドライバーを取り巻く環境が整備されていることが多く、無理なく働けるでしょう。

しかし、ブラック企業も存在するのが現実です。ブラック企業で働いたために心身に支障をきたした…ということのないよう、会社を見極める目を養いましょう。

大手だからホワイト企業…とは限らない

運送業界では「ホワイト物流」推進運動が実施されており、ルート配送をはじめとして業界全体のホワイト化が進められています。

大手企業は就労環境が整備されていることも多いですが、必ずしも大手だからホワイト企業であるとは言い切れません。「名の知れた会社だからホワイトだろう」と決めつけるのではなく、転職先として検討する際にはその会社の実態について調べておくことが重要です。「自分にとって良い会社であるかどうか」を指標にしましょう。

要注意!ブラック企業を見極める5つの特徴

みなし残業が長すぎる

配送ドライバーは仕事柄、長時間労働になることが多く、残業に対する意識が低いとされています。また、会社の外で働くという労働形態のため、「みなし残業代制度」が適用されることも少なくありません。みなし残業代制度とは、毎月の残業時間をあらかじめ見込んでおき、その時間に対して一定の残業代を支払うというものです。

もし求人票に「みなし残業時間85時間」などと、長すぎる時間が記載されていた場合、長時間労働が常態化しているブラック企業であると推定されます。

仕事量に対して車両やドライバーの数が少なすぎる

企業規模が大きく、仕事量が多いはずなのに車両やドライバーの数が明らかに少ない場合も、ブラック企業である可能性が高くなります。

仕事量と車両やドライバー数とのバランスが取れていないと、1人当たりの業務負担が大きくなり、長時間労働や低賃金労働につながります。会社として利益を上げる経営ができていないことも多いため、給与の支払いが滞ることも考えられます。

面接などで会社を訪問した際には、従業員や車両の数が適正に保たれているかチェックするようにしましょう。

仕事が雇用契約に近いにもかかわらず請負や派遣での雇用が多い

実質的には雇用契約に近い労働条件にもかかわらず、請負契約や派遣契約による雇用が多い場合も、ブラック企業である疑いが生じます。請負や派遣での雇用の場合、会社には厚生年金・社会保険に加入する義務、残業代や各種手当を出す義務がありません。

しかし、配送ドライバーは事故や病気などのリスクにさらされやすい職業です。何かあったときのために保障の手厚い雇用形態にしておくのがホワイト企業への第一歩と言えるでしょう。

旧式のトラックばかり、または安全装置が付いていない

ブラック企業は経営余力に乏しいため、トラックを整備するための設備投資ができなかったり、配送ドライバーに対する教育や育成が不十分だったりすることが多いものです。その結果、点検や清掃の行き届いていなかったり、旧式のトラックばかり使用していたりする可能性が高くなります。

また、安全装置が最低限しか付いていない低グレードの車種しか用意されていない場合も、安全に対する意識が低いブラック企業の可能性があります。面接などで社内を見学できる場合には、トラックの型式や設備をチェックするようにしましょう。

面接中に採用が出る、即日採用が決まる

ネット記事のなかには「常に求人広告を出している会社はブラック企業である可能性が高い」とするものがあります。しかし、常に求人が出ているからといってブラック企業だと決めつけるのは早計です。

企業が採用活動をおこなうのは、必ずしも減少した人員を補填するためだけではありません。事業が成長中の企業では、さらなる成長のために企業規模の拡大を目指して人員増大に取り組む場合があります。営業所や支店が複数ある企業が、それぞれの人員をまとめて募集している可能性も少なくありません。

ただ、常に求人が出ている会社で、面接中に採用が出たり、即日採用が決まったりする場合には注意が必要です。採用時、人選にじっくり時間をかける余裕がないブラック企業の可能性があります。

ホワイト企業を見極める5つのポイント

1.清掃が行き届いているか

トラックや営業所内の清掃が行き届いている会社は、ホワイト企業である可能性が高いでしょう。ブラック企業では、清掃をする余裕がないほど、毎日の業務が忙しいことが多いからです。

運送業界には、トラックの洗車に手当てを支給したり、洗車にかかる時間を労働時間とみなして給与支払いの対象としたりする会社もあります。お客様や荷主の目に触れるトラックや営業所をきれいに保つことで利益につながるという意識が高いからです。こうした会社では、就労環境も整っていることが多いでしょう。

2.勤務時間や福利厚生が明記されているか

企業は、労働基準法に則った就業規則を定めなければなりません。この就業規則に沿って勤務時間が明確にされているかどうかは、ホワイト企業を見極めるための基準になります。ブラック企業では就業規則そのものが存在しなかったり、あっても遵守されていなかったりと、勤務時間が不明確な場合があることを知っておく必要があります。

また、ホワイト企業は福利厚生が充実していることが多いです。求人情報に次の項目が記載されているかチェックしましょう。

3.明らかに古いトラックばかりを使用していないか

現行型のトラックがあるかどうかも、ホワイト企業を見極める判断基準になります。性能の高いトラックが揃っている会社は、利益だけでなく安全面に配慮する経営姿勢であり、従業員も大切にしているホワイト企業と言えます。

さらに、環境性能の高い最新型のトラックを導入しているということは、それだけの資金力があることを示しているため、その会社の将来性を判断する指標にもなります。

面接や会社訪問の際には、旧型のトラックばかりを使用していないかをチェックするようにしましょう。

4.トラックに安全装置が備わっているか

衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報装置、ドライブレコーダーなどの安全装置がトラックにしっかり備わっていることも、ホワイト企業の条件と言えるでしょう。

ホワイト企業は安全に対する意識が高いのが特徴です。事故防止に努めるだけでなく、配送ドライバーの負担を軽減したり、事故が発生することで自社の信頼が低下するのを防止しようとしたりする傾向にあります。

一方、ブラック企業は安全面にコストをかける余裕がなく、安全装置が十分に備わっていないことがあるので注意が必要です。

5.研修制度が整っているか

ホワイト企業は人材を資源として扱うため、配送ドライバーの教育や育成にじっくりと時間とコストをかけて取り組んでいます。研修制度が充実している会社も多いです。

ブラック企業ではコスト削減や会社の利益が優先されてしまい、人材育成がおろそかになっていることが多々あります。研修による教育が不十分なままで業務につくと、知識がないのに責任だけは負うことになり、プレッシャーやストレスが原因で離職することになりかねません。

会社選びの際には研修制度についても確認するようにしましょう。

実際に働いている人の口コミをチェックするのも重要

ブラック企業とホワイト企業の見極め方をしっかり確認していても、実際に働いてみると「思っていたのと違う…」とギャップを感じることがあります。

ここまで解説したようなポイントとあわせて、実際にその会社で働いている人の口コミを確認しておいた方がよいでしょう。

当サイトでは運送会社「NTSグループ・株式会社キョウエイ」で働くドライバーの方々にインタビューを実施しました。現場で働く配送ドライバーのリアルな声を聞きたい人はぜひ参考にしてください。

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NTSグループ・株式会社キョウエイ

「家族主義」をモットーとしており、ドライバーひとり一人の悩みや希望に対応するという方針を実践。例えば他業種からの転職者には、安全運転指導員によるトラックの同乗指導からはじまり、荷物の積み降ろしかなどの研修をしっかりと行います。
また、「希望休」「希望時間」制度があり、勤務時間のシフト調整に柔軟に対応。例えばお子さんの学校行事がある、育児や介護などの都合があるといった場合にも、可能な限り希望に沿うよう調整。配車担当からドライバーに至るまで、一丸となってフォローを行います。

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引用元HP:https://www.nts-group.co.jp/
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